体脂肪の実際のカロリーは?糖質とたんぱく質の結合とは?

こんにちは!
パーソナルトレーナーの井上です。

生理学の基本的な知識は、すべての運動指導者にとって必要な科目です。

少しでも参考になればと思いますので、是非ご覧ください。

糖質とたんぱく質

糖質たくさん含まれている食べ物ってベトベトしませんか?

例えば、炊いたお米を指で潰すと粘着性がありますよね?ジュースを机の上にこぼすして放置するとべたつくと思います。

これが身体の中に大量に入ってきたらと考えると、気持ち悪くないですか?

気持ち悪いだけではなく、困ることがたくさんあるのです。

ベトベトするということは、他の物質とくっつきやすいということです。

どのような物質にくっつきやすいかというと、たんぱく質です。

体内の糖質とたんぱく質がくっつきすぎると、身体にとって良くないんですね💦

通常の血液のグルコース濃度は1ℓに対して1g程度ですので、ジュースのように濃い濃度ではないのですが、通常よりも濃い濃度になってしまうとヤバいのです。たんぱく質とくっつきやすくなってしまう、、、

糖尿病は血液の糖質が通常以上に増えてしまった状態のことですね。

そうすると血管はたんぱく質で作られているので、血管の壁などのたんぱく質にくっついてしまう糖質が増えることになりますよね?

そうなると、血管の機能が正常を保てなくなります。血管の場所によってですが機能が低下すると、糖尿病の症状として高血圧、腎臓病、眼底出血などのリスクが増えてしまうのです。

また高血糖状態では神経活動も阻害されることもあるため、糖質は体内にたくさんあったら困るわけなのです。

もちろん全くないのも困ります。

糖質は脳の唯一のエネルギー源であり、運動時はもっとも使いやすいエネルギーです。

ですので、常に一定量はなくてはいけません。

なので身体は常に一定になるようなメカニズムがあり、過剰に増えれば一定値まで下げ、下がりすぎれば一定値まで上げる。このようにホルモンでコントロールされているわけなのです。

普段ホルモンで調節されているのですが、そのホルモンの機能が低下してコントロールが効かなくなる。この状態が糖尿病なのです。

糖質は水に溶けますが、脂肪は溶けませんので浸透圧には影響しません。

また主に炭素と水素でできています。余分な物がない構造なので、単位重量あたりのエネルギー量も多いです。

糖質は1gあたりのエネルギー量は4kcalになりますが、脂肪は9kcalもあるので、それだけ多くのエネルギーを蓄えているわけです。

脂肪は、水に溶けない性質があるということは、水の侵入を防ぐという役割もあるのです。

体内は水で満たされています。

人間は細胞でできているので、水の侵入を防ぐための膜になってくれるのです。

脂肪は、無駄なものだと思われる人が大多数だと思いますが、こちらも一定量は必要なのです。

脂肪の役割はまだあります。

レプチンやアディポネクチンといったホルモンを脂肪細胞から出してくれるので、食欲を抑制したり、エネルギー代謝を調節するという働きもあります。

このように脂肪は無駄なものと決めつけるのではなく、身体にはなければならないものなのです。

ただし、糖質と同じく、過剰にあるのはいけません!

体内に2000kcal程度しかない糖質に対して、脂肪は通常10万kcal以上存在します。

しかも浸透圧や水分量には影響しないというわけです。

ですので、脂肪は貯めるのに最も適したものだといえるでしょう。

実際の体脂肪のカロリーはどのくらい?

一般的には体脂肪は1kgで7200kcalあると言われていますね。

ただし、三大栄養素の脂質に関しては、1gあたり9kcalの熱量をもっていると教えられてきたと思います。

単純に計算すると、1gで9kcalなので、1kgだと9000kcalになりますよね?

このように数字に違いがでるのはなぜなのでしょうか?

それは脂肪というのは、脂肪組織である脂肪滴だけではなく他の組織も混ざっているからと考えられます。

つまり、9000kcal中、7200kcalが脂肪組織であるという解釈なのではないであろうか?

しかし、本を読んでみると、中には脂肪1kg=8000kcalというのも見たことがある。

これはやはり、科学的に厳密に求められた数字ではなさそう、、、

でも、体脂肪率は基本的に脂肪の量であって脂肪組織の量ではないはず、、、

脂肪1kg=9000kcalで考えるのが科学的な考え方ではないだろうか?

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