年齢によるトレーニング効果の違いとは?
こんにちは!
パーソナルトレーナーの井上です。
健康のために運動をする人は増えてきていると感じます。
ここで気になるのが能力向上についてです。
年齢によってこの能力の変化がどう違ってくるのか疑問に思ったことはないでしょうか?

年齢による最大酸素摂取量の能力
成長期は文字通り身体がどんどん大きくなっていきますね。
目に見える外見だけではなく、内部である心臓や血管などの循環能力に関わるものも大きく成長していきます。
ただし、成長期が終わると心臓や血管の能力は成長しにくくなります。
この循環能力というのは、どれだけ酸素を体内に取り込めるかが関係してきます。
いわゆる最大酸素摂取量というやつです。
この最大酸素摂取量は年を重ねるにつれて向上しづらくなると言えるのではないでしょうか?
成長期が終わった成人が、毎日運動していても、最大酸素摂取量に変化がないことが実際に起こっているのです。
ただしここで勘違いしてほしくないのが、成人は運動しても意味がないということではありません。
成人は運動しても心臓や血管が成長しないということは、運動しなければ能力が低下するということになります。
ですので、これ以上低下しないように運動を続けるのは必須といえるのです。
年齢による酸化機構の能力
成人による最大酸素摂取量の向上は期待できませんが、
筋肉の酸化機構の能力は成人でも向上することができます。
最大酸素摂取量の変化は見られないが、無酸素性作業閾値は向上するということですね。
成長期は身体が大きくなるので、このタイミングで最大酸素摂取量を高める時期にする。
成人になったら筋肉の酸化機構の能力を高める時期になる。
こういった方向性でトレーニングすると良いです。
成長期に中距離走を中心にして最大酸素摂取量を伸ばす。
成人したら距離を増やしトレーニング時間を増やして筋肉の酸化機構の能力を伸ばす。
こういった考え方も実際にあるのです。