【褐色脂肪細胞】脂肪細胞のベージュ化について理解しよう!
こんにちは!
パーソナルトレーナーの井上です。
生理学の基本的な知識は、すべての運動指導者にとって必要な科目です。
少しでも参考になればと思いますので、是非ご覧ください。
褐色脂肪細胞
体脂肪を想像すると、白色をイメージしませんか?
この白色に近い脂肪を白色脂肪細胞といいますが、これとは違い茶色に見える脂肪細胞もあるのです。
それを褐色脂肪細胞といいます。
この褐色脂肪細胞の特徴は非常に熱産生が多いこと。
なぜ他の脂肪細胞と比較して熱産生が多いかというと、褐色脂肪細胞には脱共役たんぱく質であるUCP1が多く存在するからなのです。
このたんぱく質はエネルギーが必要な時(運動している時)でなくても、エネルギー(ATP)を作り出してくれるのです。
言い方をかえれば、必要以上にエネルギーを生み出すとも言えるのですが、この余分なエネルギーは熱に変わっていきます。
赤ちゃんって体温高くないですか?
それは褐色脂肪細胞が多いから体温が高いのです。
また、有酸素運動をすると、通常の脂肪細胞が褐色脂肪細胞と同じ特性を持つようになります。
これは白色脂肪細胞が褐色脂肪細胞に変化するのではありません。あくまで同じような特性をもつという話しです。
この褐色脂肪細胞に似た特性をもつ脂肪細胞をベージュ脂肪細胞といいます。
または、脂肪細胞のベージュ化ともいいます。
有酸素運動をすると、運動で脂肪をより使えるようになるだけではなく、安静時にも脂肪の利用を高められる可能性が高いということですね。