【最新研究で注目】終末糖化産物(AGEs)とは?体に与える影響と対策をわかりやすく解説

健康
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こんにちは!
トレーナー育成講師の井上裕司です。

~「AGEs」ってなに?なぜ今注目されているの?~

あなたは「終末糖化産物(AGEs)」という言葉を聞いたことがありますか?
AGEsは、糖とたんぱく質が反応してできる“体にとって有害な物質”です。体内にたまりやすく、老化や生活習慣病の原因として、いま世界中の研究者から注目を集めています。

2025年現在、AGEsに関する最新研究が次々と発表され、健康や美容、食生活への影響が明らかになってきました。本記事では、AGEsとは何か?なぜ危険なのか?どんな対策ができるのか?を、わかりやすく解説します。

AGEs(終末糖化産物)とは?

AGEsは「Advanced Glycation End Products」の略で、直訳すると「進んだ糖化の最終産物」。
つまり、糖とたんぱく質や脂質が“焦げる”ように結びついてできた物質のことです。

これは、たとえばホットケーキを焼いたときにできる「こんがり焼き色」と似た現象が、体内で起こっているイメージ。
この“体の中での焦げ”が、老化のスピードを早めたり、病気のリスクを高めたりすると考えられています。

AGEsが体に与える悪影響

AGEsが増えると、次のような影響が体に起こることが分かってきました。

● 血管の老化を早める

AGEsは血管の弾力を失わせ、動脈硬化を進行させます。これが高血圧や心筋梗塞、脳梗塞などのリスクにつながります。

● 糖尿病の悪化

血糖値が高い状態が続くとAGEsが増えやすくなり、インスリンの効きも悪くなるという悪循環に。

● 認知症やアルツハイマー病との関係

AGEsは脳にも影響を与えることが分かってきており、神経の炎症や酸化ストレスを引き起こし、認知機能の低下と関連する可能性が指摘されています。

● 肌や骨の老化にも

コラーゲンと結びつくことで、肌の弾力を失わせ、骨をもろくするといった“見た目の老化”も進めると考えられています。

食事から体に入ってくるAGEsにも注意

AGEsは体内で作られるだけではなく、食事からも摂取されることがわかっています。

特に以下のような食品に多く含まれます:

  • 高温調理された肉や揚げ物(ステーキ、唐揚げなど)
  • 加工食品(ハム、ソーセージなど)
  • 焦げたパンやお菓子(クッキー、ビスケットなど)

こういった**「食事由来AGEs(dAGEs)」**を日常的に多く摂っていると、体内にAGEsが蓄積しやすくなります。

【2025年最新研究】AGEsと病気リスクの関連性

近年の研究では、AGEsが多く関係する病気や症状がさらに明らかになっています。たとえば:

  • 肝硬変のある人では、AGEsを多く含む食事で死亡リスクが上がるというデータ。
  • 食物アレルギーの発症にAGEsが関係しているという報告も。
  • AGEsを皮膚から測定できる非侵襲的な技術も開発が進んでおり、糖尿病や腎疾患の早期発見につながる可能性があります。

さらに、天然の食材からAGEsを抑える物質(抗糖化成分)を探す研究も進み、抗酸化作用のあるポリフェノールやアミノ酸の一部に注目が集まっています。

AGEsを減らすには?今日からできる4つの対策

AGEsは完全にゼロにすることはできませんが、増やさない工夫が大切です。以下のポイントを心がけてみましょう。

① 高温調理を避ける

揚げ物や直火焼きよりも、蒸す・煮る・茹でるなどの調理法がAGEsを抑えるのに有効です。

② 野菜・果物をしっかり摂る

ビタミンCやポリフェノールなど、抗酸化成分がAGEsの影響を緩和すると考えられています。

③ 加工食品・ジャンクフードを減らす

ソーセージやスナック菓子はAGEsが多く含まれるため、できるだけ控えるようにしましょう。

④ 血糖値を安定させる

急激な血糖値の上昇を防ぐことで、体内のAGEs生成を抑えることができます。
そのためには、**食物繊維の多い食品(玄米・大豆・海藻など)**を取り入れることが大切です。

まとめ|AGEsを知ることが、未来の健康につながる

AGEsは「老化物質」とも呼ばれ、見た目の老化だけでなく、体の中で静かに病気を進行させる“隠れたリスク”です。

でも、普段の食生活や調理方法をちょっと見直すだけでも、AGEsを減らすことはできます。

2025年の最新研究でも、AGEsがさまざまな病気と関係していることが次々と明らかになってきています。
まずは「AGEsを意識する」ことから始めてみませんか?

※本記事は、新R25に掲載された実績を持ち、トレーナー養成スクールの講師としても活動する井上裕司が監修しています。
健康・栄養・トレーニングに関する一般的な情報提供を目的としており、医療上の診断や治療を目的としたものではありません。
体調や症状に不安がある方は、必ず医師や専門の医療機関にご相談ください。

引用文献・参考資料

  1. Qi W. et al. “A Carbonyl‑Trapping Mechanism‑Based Automatic Mining Strategy for Anti‑AGEs Compounds,” Analytical Chemistry, 2025.
  2. Tabar M. S. et al. “Dietary AGEs and Risk of Mortality in Cirrhosis,” Scientific Reports, 2025.
  3. Nature Communications, 2025. “Dietary AGEs Promote Food Allergy via Mucosal Immunity Disruption.”
  4. Frontiers in Endocrinology, 2025. “Non-Invasive AGEs Detection and Diabetic Nephropathy.”
  5. Frontiers in Endocrinology, 2025. “Targeting AGEs in Intervertebral Disc Degeneration.”
  6. Kamml J. et al. “Molecular Dynamics of AGEs on Collagen,” arXiv, 2023.
  7. Stress Journal, 2024. “Inhibition of Pentosidine Formation by Amino Acids.”
  8. MDPI Nutrients, 2025. “Dietary AGEs and Cancer Risk: A Systematic Review.”

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著者
トレーナー育成講師

運動 × 栄養 × 体づくりの専門家
ブログ記事200本以上を執筆し、
正しい知識をわかりやすく発信中。

保有資格
・NESTA-PFT
・NSCA-CPT

経歴・活動
・パーソナルトレーナー
・リラクゼーションセラピスト
・トレーナー養成スクール講師
・トレーナーアカデミー講師
(年間500回以上の講義)
・転職キャリアアドバイザー

実績
・トレーナー300名以上育成
・SNS総フォロワー数 20,000人以上
・新R25に掲載実績あり
https://r25.jp/articles/928885030159646720

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