魚の油はすごい!不飽和脂肪酸を具体的に観察。
こんにちは!
パーソナルトレーナーの井上です。
生理学の基本的な知識は、すべての運動指導者にとって必要な科目です。
少しでも参考になればと思いますので、是非ご覧ください。
不飽和脂肪酸
脂肪酸には、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に分けられます。
脂肪酸の炭素同士の結合に二重結合があるものが不飽和脂肪酸と呼ばれるものです。
今回は、この不飽和脂肪酸に注目していきたいと思います。
本来は1本ずつが別の原子と結合するので、隣の炭素との結合は通常1本です。
ところが、不飽和脂肪酸は二重結合している箇所があるのです。同じ炭素同士で2本。
この二重結合が端から3番目にあるのが、オメガ3脂肪酸
この二重結合が端から6番目にあるのが、オメガ6脂肪酸
これらの脂肪酸が、細胞膜の流動性や脳神経の機能などに関与するのでは?
このような脂肪酸は、二重結合している炭素同士の結合の角度が変わります。
これにより比較的まっすぐな脂肪酸が集まったものよりも、途中でかなり角度が変わる脂肪酸が入った細胞膜の方が柔らかくなるといったことがあり、それが何かしらに良い影響をもたらしているのではないでしょうか?
不飽和脂肪酸は魚に多く含まれていることが知られています。
魚は水中にいます。水は熱伝導がいいので周りの水温によって体温が低下する影響を受けやすいです。
周りが空気である地上に暮らす動物よりも受けやすいのです。
そこで、魚は不飽和脂肪酸が多く、脂肪が固まりにくくなっているのでは?という説があるのです。
そして、この固まりにくいという性質は、健康に関係していまして、例えば
牛肉などの固形化しやすい脂質よりも、固まりにくい脂質である魚を食べることを勧められると思います。