【バイメカ基礎編】OKCとCKCの違い・下肢運動連鎖
こんにちは!
パーソナルトレーナーの井上です。
運動学の基本的な知識は、すべての運動指導者にとって必要な科目です。
少しでも参考になればと思いますので、是非ご覧ください。
OKCとCKC
オープンキネティックチェーン(OKC)とクローズドキネティックチェーン(CKC)というのは、運動連鎖の概念を人体の動きに応用したものになります。
OKCは、遠位端が自由に動くことができる場合の運動
CKCは、遠位端が自由な動きができず、外力によって固定されている場合の運動
ただし、すべての動作にOKCとCKCに分けることはできません。正確な定義づけはされていなく、未だに論争が続いているのです。
例えば、自転車に乗って動かしている動作は、足がペダルに固定されているのでCKCであると考えている人がいます。しかし、ペダル自体は自由に動き、固定されていないというOKCであるという考え方もできますね。
OKCとCKCの分類は、
手や足を床から離した運動をOKC
手や足を床につけた運動をCKC
このような考え方が多いのではないでしょうか?
OKCは近位が固定され、遠位が自由な運動をしている状態
CKCは遠位が固定され、近位が自由な運動をしている状態
このような考え方もできます。
ボールを蹴る足の動作はOKC。この時の支持足の動作はCKC。
ベンチプレスはOKC。腕立て伏せはCKC。
座っている状態の単関節運動をOKC。
立っている状態の多関節運動をCKC。
骨盤の動きによる運動連鎖
立位で骨盤を前傾すると、大腿骨は内旋方向に動きます。
骨盤からの運動連鎖は、隣の骨である大腿骨から影響してきます。
骨盤前傾から、大腿骨屈曲、内転、内旋、膝関節伸展、足関節底屈、回内の順で運動連鎖が起こる。
※腰椎の前弯は増加
立位で骨盤を後傾すると、大腿骨は外旋方向に動きます。
骨盤後傾から、大腿骨伸展、外転、外旋、膝関節屈曲、足関節背屈、回外の順で運動連鎖が起こる。
※腰椎の前弯は減少
骨盤の動きによるストレス
骨盤の前傾が大きいと、内側ハムストリングスと鷲足へのストレスが増加。
骨盤の後傾が大きいと、膝蓋腱炎の原因となる膝モーメントが増加。
膝関節痛の原因の一つとなる膝内反モーメントが増加。
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