こんにちは!
トレーナー育成講師の井上裕司です。
「そろそろご飯の時間かな…」
そんな風に時計を見て食事をすることはあっても、“どんな時間に何を食べるか”まで意識している方は意外と少ないかもしれません。
実は、食事のタイミングを意識するだけで、エネルギーの使われ方や満足感が変わることがあります。
今回は、日々の生活の中で無理なく取り入れられる「食べる時間の工夫」について、一般的な視点でご紹介します。

◆ 食事のタイミングで変わる?エネルギーの使われ方
まず知っておきたいのが、エネルギー源(主に糖質)の役割です。
ごはんやパン、麺などに含まれる糖質は、体を動かすエネルギー源として使われます。
特に、運動や集中力が必要なタイミングには欠かせない存在です。
しかし、体をあまり動かさない時間帯に大量の糖質を摂ると、消費されにくく、余った分が体に蓄えられる可能性もあると言われています。
◆ タイミング①:活動の直前~中盤(例:午前中、トレーニング前)
この時間帯は、これから体や頭を使うタイミング。
朝食や運動前の食事は、ゆっくり吸収される糖質を取り入れるとエネルギーが安定しやすいと感じる方も多いです。
一例:低GI食品(血糖値が緩やかに上がる)
- 玄米
- オートミール
- そば
- 全粒粉パン
こうした食品を運動の2時間前くらいに摂ることで、胃腸への負担を抑えつつ、安定したエネルギー供給が見込めます。
◆ タイミング②:活動の後(例:夕方、運動後)
運動後や一日の活動が終わった後は、体が栄養を求めている時間とも言われます。
このタイミングでは、吸収の早い炭水化物やたんぱく質を摂ることで、エネルギー補給や体の回復をサポートしやすくなります。
一例:高GI食品(吸収が速い)
- 白米
- うどん
- バナナ
- 和菓子(少量)
あわせて、卵・豆腐・魚などのたんぱく質を取り入れると、満足感が高まりやすく、夕食としてもバランスが取れます。
◆ タイミング③:活動が少ない日や夜遅く
休日や運動をしない日、寝る直前などは、エネルギーの消費が少ない時間帯です。
このようなときは、糖質を控えめにして、野菜やたんぱく質中心の軽めの食事を意識するのも一つの選択肢です。
例:
- 野菜たっぷりのスープ
- 豆腐や納豆を使ったおかず
- 鶏むね肉や白身魚
こういった内容にすると、胃腸に負担をかけずに満足感を得られることもあります。
◆ 食事の回数や間隔にも注目してみよう
「1日3食が基本」とされていますが、最近では4〜5回に分けるスタイルを取り入れている方もいます。
空腹時間が長くなると、ついドカ食いしてしまったり、血糖値の上下が大きくなったりする場合もあります。
一方、間隔を短めにして少しずつ食べることで、集中力の維持や間食の予防につながったという声も。
もちろん、食事回数は生活スタイルや体調に合わせて調整するのがベストです。
◆ ちょっとした工夫で「タイミング習慣」をつくる
食事の内容だけでなく、「いつ」「どのような目的で」食べるかを意識すると、自然と行動にも変化が現れるかもしれません。
例えば:
- 【運動前】…エネルギー供給のために炭水化物を少し摂る
- 【運動後】…回復に向けてたんぱく質+炭水化物
- 【夜遅く】…消化にやさしい食材を中心に
こうしたリズムを作ることで、無理な制限をせずに自然と整った食生活に近づける方も多いようです。
まとめ:食べる「タイミング」も、自分に合わせて整える
- 食事の内容と同じくらい「時間帯」も大切
- 活動前後は糖質の量や種類を意識してバランスをとる
- 休息時間は消化の負担を考えた内容に切り替える
- 回数や間隔は、無理なく続けられる範囲で調整しよう
- 食生活は完璧でなくても「続けられるかどうか」が大切
※本記事は一般的なライフスタイルや習慣に基づく情報提供を目的としています。食事の見直しを行う際は、体調や生活状況に合わせて無理のない範囲で行いましょう。健康に不安がある場合は、医師や栄養の専門家へご相談ください。
コメント
[…] 食事を摂取するベストなタイミングとは?①の続きですが、さらに考えておくべきところがあります。 […]