こんにちは!
キャリアアドバイザーの井上裕司です。
「お金」か「やりがい」かで迷っていませんか?
転職を考えるとき、よく出てくる悩みがあります。
それは――
「年収アップを優先するか、やりがいを取るか」
この2つはしばしば“相反するもの”として語られます。
しかし実際は、視点を変えることで「どちらも手に入れる」ことが可能です。
本記事では、キャリアを加速させながら「収入」と「やりがい」を両立させる転職の思考法と戦略を、実践的に解説していきます。

「やりがい」だけの転職が失敗する理由
「好きなことを仕事にしたい」
「やりがいがある仕事に就きたい」
この気持ちはとても大切です。ただし、「やりがい」だけで転職すると、以下のような落とし穴にハマる可能性があります。
・十分な収入が得られず、生活に余裕がなくなる
・長時間労働や不安定な雇用に悩まされる
・感情や熱意だけに頼り、キャリアとしての持続性がない
やりがいは「充実感」を生み出しますが、それだけで長く働き続けるのは難しいのが現実です。
「年収アップ」だけを狙った転職もまた危険
一方で、「年収を上げたい」というのも転職の大きなモチベーションです。
しかし、収入だけを基準にすると、こんなリスクも生まれます。
・プレッシャーが強すぎて心身がすり減る
・働く目的を見失い、モチベーションが保てない
・スキルアップや成長の機会が少なく、将来性が不安
一時的な年収アップは叶っても、その先のキャリアや人生満足度を犠牲にしては本末転倒です。
「両立」できる人が持つ3つの共通点
① 自分の「市場価値」を正しく理解している
自分の強み、スキル、経験が「どの業界・職種」で求められているかを把握しておくと、より高単価かつやりがいのあるポジションが狙えます。
② 年収=“評価”であることを理解している
年収は「その人の市場価値に対する企業からの評価」。
「やりがい=好きな仕事」ではなく、「成果を出せる分野」でやりがいを見つけた人ほど、自然と収入も伸びていきます。
③ キャリアを“短期”ではなく“戦略的に”考えている
「次にどこへ転職するか」ではなく、「この転職が5年後の自分にどうつながるか」を考えて選択する視点が重要です。
年収・やりがいを両立させる具体的ステップ
● ステップ1:キャリアの棚卸しをする
過去の経験・スキル・実績を書き出し、言語化しましょう。
「自分は何ができるのか」「どんな場面で価値を発揮できるのか」を明確にすることが第一歩です。
● ステップ2:業界・職種を“ずらして”考える
同じ職種でも業界が変われば年収は大きく変わります。
たとえば営業職なら、商材が変わるだけで平均年収が100万円以上違うこともあります。
● ステップ3:情報収集と企業分析を徹底する
企業の理念、ビジネスモデル、働き方、キャリアパスなどを事前にリサーチ。
実際に働いている人の声や、OB・OG訪問なども活用すると◎。
転職後も「学び続ける人」が最終的に報われる
転職はゴールではなく“スタート”。
やりがいと年収を両立するには、「入社後に価値を発揮し続ける」ことが大前提です。
・自ら学ぶ姿勢を持つ
・社内外に良い人間関係を築く
・成果を数字で示す
こうした姿勢こそが、次のチャンスや収入アップにつながっていきます。
おわりに|あなたのキャリアは、あなたが決める
「お金」と「やりがい」を両立させるのは、贅沢ではありません。
それは、正しい戦略と行動によって手に入る“現実的な選択”です。
転職は、自分の価値を再定義し、キャリアを再設計するチャンス。
焦らず、冷静に、そして自分の未来を信じて――
あなただけの“キャリアの軸”を見つけてください。
※この記事は、パーソナルトレーナー育成スクール講師・キャリア支援担当として、転職・独立相談に対応してきた筆者が執筆しています。
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