グルカゴンも注目してみよう!糖尿病の本当の原因

こんにちは!
パーソナルトレーナーの井上です。

今回は糖尿病の原因を考えていきたいのですが、特に栄養素と紐づけて解説していきたいと思っております。

他にも臓器から分泌されるホルモンの関係性や活性化させるべきものは何なのか?

考察していきたいと思います。

注目したい栄養素 マグネシウム

マグネシウムについて、どのような働きがあるかご存じでしょうか?

過去の記事でも紹介させて頂いているのですが、
ミネラルの一種であり、日本人が不足している栄養素であり、鬱や摂食障害の方こそ積極的に摂取してほしい栄養素であり、カルシウム含め骨粗鬆症を防ぐために必要な栄養素がマグネシウムである。

ここまではよろしいでしょうか?

このマグネシウムが糖尿病にも良い影響を与えるということです。

グルカゴン

まず、グルカゴンの過剰分泌が可能性として考えられます。

人間は、炭水化物を食べると血糖値が上昇します。

上昇した血糖値は今度は下げようと働きます。(ホメオスタシス)

このときに分泌されるのがインスリンです。

この時、血糖値の標準値より下がりすぎた時、今度は下がりすぎた血糖値を基準値まで上げようとします。

このとき、分泌されるのがグルカゴンです。

・血糖値を下げてくれるのが、膵臓のランゲルハンス島のβ細胞から分泌されるインスリン
・血糖値を上げてくれるのが、膵臓のランゲルハンス島のα細胞から分泌されるグルカゴン

今までは、糖尿病になられる方は、

上がってしまった血糖値を下げてくれるインスリンの分泌がされない、もしくは効きが悪くなり反応が鈍くなっていく。

こういう状態を糖尿病と定義づけられてきました。

インスリンが分泌されない方は、インスリン注射を障害打ち続けなければなりません。

糖尿病で怖いのが、合併症で
心臓血管系の疾患や動脈硬化、白内障など

当然、糖尿病にはなりたくないですよね。

という形で、今まではインスリンが関係していると言われてきましたが、グルカゴンも糖尿病に関わってくる可能性があるのです。

血糖値を基準値に戻す。
つまり血糖値を上げる働きがあるグルカゴンが分泌しすぎてしまう。
グルカゴンがインスリンに対して強すぎる。

というような問題がおきてくると、糖尿病になってしまうのでは?と考えています。

どちらのホルモンも、同じく膵臓から分泌されます。

こういったホルモンの調整が、どちらもバランスよく働かないと糖尿病になってしまう。

■インスリンの効きが悪いので、上がってしまった血糖値がなかなか下がらない。

■低血糖の状態時、グルカゴンの効きが悪くなると、血糖値がなかなか上っていきませんので、過剰に分泌し上げようとする。

結果、血糖値が高い状態が続き、糖尿病になってしまう。

肥満の影響

グルカゴンの分泌が適正で、インスリンちゃんと出てくれる

これが望ましいのですが、

グルカゴンやインスリンの感受性(効き)
実は肥満の方は低くなってしまうのです。

人間の身体は、本来であれば太っている人ほど痩せないと健康になれないですよね。

太っているからこそ、痩せやすいように、健康になるためにインスリンの働きが良くなれば良いのですが、そうはいかない…

筋肉質で、脂肪があまりない人ほど太るのが大変。インスリンの働きが良いので。

一方で、運動不足や脂肪が多い肥満の方は、
・成長ホルモンの反応が悪い
・筋グリコーゲンの貯蔵がうまくいかない。
・筋肉合成の反応が悪い
・インスリンの感受性(効き)が悪い
・グルカゴンのの感受性(効き)が悪い

つまり、肥満という状態が作り出すものとは、

かなり太りやすい体になるということなんです。

当然健康面から見ても全然良くないです。

運動も必須

よく、広告やメディアなどでみかける
【運動しなくても痩せられる!】

こういうことを売りにしていると思いますが、たしかに今まで酷い食生活であれば痩せると思います。食事を制限すれば。

本当の健康というものを考えた時に、
食事はもちろんなんですが、運動しなきゃ駄目ですよ。

糖尿病の予防としても、運動は定期的に行うべきです。

血糖値の急上昇

砂糖が入っている食べ物や、精製された炭水化物(白米、菓子パン)など、こういったものばかり食べている人は常時血糖値が高いです。

こういう方というのは、情緒が不安定な方が非常に多いです。

過食をする方は特にそう。

血糖値が上ったタイミングというのは、交感神経が働きます。ようは、テンションが高い状態。

モンスター飲んだらテンション上がるじゃないですか。

あれは、アルギニンの作用でもカルニチンの作用でもなんでもないです。

あれは、カフェインの多少の興奮作用と大量の砂糖による血糖値の急上昇からくるものです。

急上昇した血糖値は、基準値に合わせようと今度は急下降します。

この時に敏感な人は、激しく虚無感を感じるようになります。

テンションが高くなったり、急に落ち込んだり

血糖値の急上昇、急下降の波が激しい状態の人というのが、精神疾患の方達なのです。

急下降した際に、またテンションを上げようとして過食をする。

血糖値が急上昇して、また基準値に合わせようと急下降する。そして過食する。

マグネシウム不足を懸念

日本人は、マグネシウムがものすごく不足しています。

日本人の足りない栄養素は、
カルシウム、ビタミンA、鉄、亜鉛、そしてマグネシウム

カルシウムとマグネシウムのだいたいの比率は、2:1で摂取していきたいです。

ですが、牛乳を積極的に飲むと比率はどうなるでしょうか?

だいたい、10:1です。

なんにも意識しないで食事をしていると、
10:1どころか、20:1とかになってしまう。

マグネシウムの役割

ATPという人間が生きるため、動くためには、エネルギーが必要です。

全てのエネルギーの基盤となってくるのがATP(アデノシン3リン酸)です。

このATPを作っていく過程で、マグネシウムを大量に使用します。

つまり、マグネシウムが少ないとエネルギー効率は上がりません。

このエネルギー効率の中でも特に炭水化物なんです。

炭水化物の代謝をする際に、このマグネシウムが働いてくれないと、

インスリンの感受性(効き)が悪くなることが分かっています。

炭水化物を摂取したら血糖値が上昇し、インスリンで分泌される。分泌されたタイミングで筋肉に筋グリコーゲンとして貯蔵されたり、筋肉の合成などに働いてくれる。

この時に、GLUT4という炭水化物を筋肉まで運んでくれる輸送体があるのですが、この輸送体が筋肉へと運んでくれる際に活性化してくれるのが、マグネシウムなんです。

マグネシウムがないと炭水化物の代謝がうまくいかないということになります。

ここで言えるのは、マグネシウムの摂取量が多い地域や国は、炭水化物の摂取量が多くても

糖尿病にならない。もしくはなる確率が低いとのことです。

糖尿病の原因

日本人は、糖尿病ものすごく多いです。増え続けています。

ですが、昔に比べて炭水化物の摂取量が減っているのです。でも糖尿病は増えている…

なぜでしょうか?

よく、糖質制限したら治ると言われていますが、本当でしょうか?

糖尿病は、糖質を摂取している人がなる病気ではありません。

たしかに、血糖値が急上昇、急下降により糖尿病になってしまうリスクは上がります。

膵臓の負担がかかり、やがてインスリンやグルカゴンの反応が悪くなるので…

実際はどうなのか?
運動不足と肥満です。

芋類や、トウモロコシ、果物などを主食にしている国って糖尿病多いと思いますか?

かなり少ないです。何故かって?痩せているからです。

ですが、一日の炭水化物の摂取量は凄く多いです。でも糖尿病は少ない。

その理由は単純に肥満でも運動不足でもないからです。

食物繊維も積極的に摂っている。マグネシウムも積極的に摂っている。

これが糖尿病にならない秘訣です。

逆に糖尿病の患者さんは、マグネシウムが不足していたという話もあります。

GLPー1

GLPー1という消化管のホルモン

インスリンの作用を高めて、グルカゴンの反応を抑制してくれます。

GLPー1は血圧や心拍数の調整、インスリンやグルカゴンの分泌の調整を行ってくれるのです。

この活性化させたいGLPー1というホルモンですが、

これは主に大腸から作られ、大腸で活性化されます。

ですので、大腸の栄養となってくれるものが鍵です。

それは、水溶性食物繊維と糖質です。

マグネシウムの摂取量が昔から減っている理由は、穀物の摂取量が減ったからです。

玄米だったのがやがて白米になり、糖質制限が流行り主食が肉中心の生活になる。

どんどんマグネシウムが足りなくなってきているのです。

糖質は大腸のエネルギー源です。

こういったものから大腸でGLPー1がつくられ、このGLPー1が活性化することによって、インスリンとグルカゴンの量の調整が行われる。

この調整が行われることによって、糖尿病にならない。

こういった流れがどうしても必要なのです。

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