こんにちは!
トレーナー育成講師の井上裕司です。
今回は「アボカドとダイエット」の関係について、栄養的な特徴や食べ方の工夫、継続しやすいポイントをわかりやすく解説します。
あくまで一般的な食品情報と食生活の工夫としてお伝えする内容ですので、日々の参考にしてみてください。

1. アボカドは「森のバター」と呼ばれる理由
アボカドは、果物でありながら脂質を豊富に含むユニークな食材です。
脂質といっても、主な成分はオレイン酸を中心とした一価不飽和脂肪酸で、植物由来の油です。
- オレイン酸:食事に適度に取り入れることで、満足感を得やすいと言われる
- 食物繊維:水溶性と不溶性をバランスよく含む
- カリウム:体内の塩分(ナトリウム)バランスを保つ役割を持つミネラル
脂質が多い=高カロリーと思われがちですが、アボカドは100gあたり約187kcal程度。適量であれば、日々のエネルギー摂取量の範囲内で無理なく取り入れられます。
2. ダイエットに役立つ3つのポイント
(1) 満足感を得やすい
脂質は消化吸収に時間がかかるため、空腹感を感じにくくなる傾向があります。
アボカドのまろやかな食感とコクは、少量でも食事の満足感を高めます。
(2) 食物繊維によるサポート
アボカド100gあたり約5gの食物繊維が含まれています。
野菜と一緒に摂れば、より噛む回数も増え、食べ過ぎ防止につながります。
(3) 炭水化物が少ない
糖質量は100gあたり約1.3gと低めです。
ご飯やパンなどの主食量を見直したいときに、代替食材として使いやすいのも特徴です。
3. 効果的な食べ方の工夫
ダイエットにアボカドを取り入れる場合は、次のような工夫がポイントです。
- 1日1/2個を目安に
脂質が多いため、食べ過ぎるとエネルギー過剰になりやすい。半分程度が続けやすい量です。 - 他の脂質と置き換える
アボカドを取り入れる日は、揚げ物やマヨネーズの量を控えめにしてバランスを取る。 - 生でシンプルに
サラダ、刺身、冷製スープなど加熱しないメニューで、ビタミン類の損失を減らせます。
4. 相性のよい食材
アボカドは淡白な味わいの食材や酸味のある食材とよく合います。
- トマト:リコピンとオレイン酸の組み合わせは相性抜群
- レモン・ライム:酸味で味が締まり、さっぱり食べられる
- 魚介類(サーモン・マグロなど):たんぱく質補給と同時に食べ応えUP
5. アボカドを使ったおすすめメニュー例
- アボカドとトマトのサラダ
オリーブオイルと塩、レモン汁でシンプルに。 - アボカドとゆで卵のオープンサンド
全粒パンにのせれば、食物繊維もプラスできます。 - アボカドと豆腐の冷奴
醤油やわさびを効かせて、和風にアレンジ。
6. 保存と選び方のコツ
- 熟れ具合の見分け方
表面が黒く、軽く押すと少し弾力を感じるものが食べごろ。
まだ硬い場合は常温で追熟し、熟したら冷蔵庫で保存します。 - 切った後の変色防止
レモン汁や酢をかけると、色が保たれやすくなります。
7. 続けやすいダイエットのために
アボカドは「これだけ食べれば痩せる」という魔法の食材ではありません。
大切なのは、日々の食事全体のバランスと活動量との兼ね合いです。
- 主食・主菜・副菜のバランスを意識
- 他の脂質源と置き換えてカロリーオーバーを防ぐ
- おいしく楽しめる調理法を見つける
このように「続けやすい工夫」を加えることで、アボカドを取り入れた食生活は長く続けられます。
まとめ
アボカドは、植物性の良質な脂質や食物繊維を豊富に含み、満足感の高い食材です。
適量を日々の食事に取り入れることで、食べ過ぎを防ぎ、バランスの良い食生活をサポートします。
無理な制限や単品ダイエットではなく、おいしく楽しみながら取り入れることが、長く続けられる秘訣です。
※本記事は、新R25に掲載された実績を持ち、トレーナー養成スクールの講師としても活動する井上裕司が監修しています。
健康・栄養・トレーニングに関する一般的な情報提供を目的としており、医療上の診断や治療を目的としたものではありません。
体調や症状に不安がある方は、必ず医師や専門の医療機関にご相談ください。
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