ロマネスコは美しい見た目と豊富な栄養を兼ね備えたアブラナ科の野菜です。ビタミンCや食物繊維が豊富で、免疫サポートや美容にも◎。選び方・保存法・簡単レシピも紹介します。
こんにちは!
トレーナー育成講師の井上裕司です。
食卓に並ぶと、まるで芸術品のような存在感を放つ野菜「ロマネスコ」。
黄緑色の花蕾が規則正しく並ぶその姿は、自然界が生み出した“フラクタルアート”とも呼ばれます。
見た目のインパクトから「飾り野菜」と思われがちですが、実はロマネスコは栄養価も高く、ビタミンCや食物繊維、カロテノイドなど、健康や美容に役立つ成分を豊富に含んでいます。
ブロッコリーとカリフラワーの中間のような食感と味わいで、生でも加熱でも美味しくいただける万能食材。
今回は、そんなロマネスコの知られざる栄養成分や美味しい食べ方、選び方のコツまで、専門的な視点からわかりやすく解説していきます。

1. ロマネスコとは?
ロマネスコ(Romanesco)は、イタリア原産のアブラナ科アブラナ属の野菜で、ブロッコリーとカリフラワーの仲間です。日本では「ロマネスコブロッコリー」や「カリブロ」と呼ばれることもあります。
最大の特徴は、黄緑色の花蕾が美しいフラクタル(自己相似形)構造をしていることです。幾何学的な形状は自然界でも珍しく、食卓を華やかにしてくれます。
味の特徴
- ブロッコリーよりも甘みがあり、カリフラワーよりも香りがやや強い
- シャキっとした食感で、生食から加熱まで幅広く対応
2. 栄養成分と特徴
ロマネスコは低カロリーで栄養価が高い野菜です。特にビタミンやミネラル、抗酸化成分が豊富で、日々の食事に取り入れやすいのが魅力です。
主な栄養素(100gあたり)
成分 | 含有量 | 働き |
---|---|---|
ビタミンC | 約80mg | 抗酸化作用、免疫サポート、コラーゲン生成 |
ビタミンK | 約1.1μg | 血液凝固の調整、骨の健康維持 |
葉酸 | 約23μg | 細胞分裂、赤血球生成 |
カリウム | 約300mg | 余分なナトリウム排出、血圧調整 |
食物繊維 | 約2.5g | 腸内環境の改善、便通サポート |
β-カロテン | 約50μg | 抗酸化、皮膚・粘膜の健康維持 |
3. ロマネスコに含まれる注目成分
ビタミンC
レモンに匹敵するほどのビタミンCを含みます。加熱により一部失われますが、茹でるよりも蒸す・電子レンジ加熱の方が保持率が高くなります。
カロテノイド(β-カロテン)
体内でビタミンAに変換され、視覚や皮膚の健康に関わります。抗酸化作用もあり、紫外線やストレスによる酸化ダメージから細胞を守ります。
スルフォラファン
アブラナ科野菜特有の成分で、体内の酵素を活性化し、環境ストレスから細胞を保護するとされています。ブロッコリーにも多く含まれることで有名です。
4. 健康面での一般的メリット(食品としての一般知識)
- 免疫サポート:ビタミンCと抗酸化成分の組み合わせ
- 骨の健康維持:ビタミンKとカルシウムの相互作用
- 腸内環境改善:食物繊維による腸内細菌バランスのサポート
- 生活習慣サポート:カリウムによる塩分排出と血圧管理
- 美容サポート:抗酸化成分による酸化ストレスの軽減
※これらは一般的な食品成分の知識であり、特定の効果を保証するものではありません。
5. 美味しい食べ方と調理のポイント
① 下ごしらえ
- 花蕾を手で分けるか包丁で切り分ける
- 軽く水洗いする
- 茹でる場合は塩を加えた熱湯で1〜2分程度(色鮮やかさをキープ)
② 調理法
- 蒸す:栄養素の流出を最小限にし、甘みを引き出せます
- 電子レンジ:500〜600Wで1〜2分、手軽でビタミンC保持率も高い
- ソテー:オリーブオイルやバターと相性抜群
- グリル:香ばしさと甘みが増す
6. ロマネスコを使った簡単レシピ
ロマネスコとオリーブの温サラダ
材料(2人分)
- ロマネスコ 200g
- ブラックオリーブ 6個
- オリーブオイル 大さじ2
- 塩・こしょう 少々
作り方
- ロマネスコを小房に分け、1分蒸す
- ボウルにロマネスコとオリーブ、オイルを入れて和える
- 塩・こしょうで味を整えて完成
7. 選び方と保存方法
選び方
- 黄緑色が鮮やかで、花蕾が締まっている
- 茎が太く、みずみずしいもの
- 黒ずみや変色がないもの
保存方法
- 冷蔵庫の野菜室でビニール袋に入れ、3〜5日以内に使用
- 下茹でして冷凍保存も可能(1ヶ月程度)
8. まとめ
ロマネスコは、その美しい見た目だけでなく、ビタミンやミネラルが豊富な栄養満点の野菜です。
調理法によって甘みや食感が変わり、食卓を華やかにしてくれます。
日々の食事に取り入れることで、彩りと栄養の両方をプラスできる万能野菜です。
※本記事は、新R25に掲載された実績を持ち、トレーナー養成スクールの講師としても活動する井上裕司が監修しています。
健康・栄養・トレーニングに関する一般的な情報提供を目的としており、医療上の診断や治療を目的としたものではありません。
体調や症状に不安がある方は、必ず医師や専門の医療機関にご相談ください。
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