クエン酸は本当に疲労回復に必要か?②

こんにちは!
パーソナルトレーナーの井上です。

クエン酸は本当に疲労回復に必要か?①の続きです。

クエン酸回路とクエン酸摂取

【クエン酸を体内に入れると、糖質の代謝に関係してくる】

↑聞いたことがある人は多いかと思います。

ホスホフルクトキナーゼという酵素を阻害する効果があるからですね。

この酵素は、糖質からATP(エネルギー)を生み出す際に途中で必要になってくる酵素です。

この阻害効果というのは、クエン酸のみの濃度が高まればというお話です。

①運動する際に、糖質を分解しATPを生み出します。

②その際にADPと無機リン酸が多く産生されます。

③クエン酸を摂取すると糖質の代謝が阻害される

④結果、糖質代謝が阻害されたことにより、ADPと無機リン酸の産生量が抑えられる

⑤疲労回復につながる

①~⑤の説明で納得してしまう方がおそらく多いのではないでしょうか?

実際にこれが本当かどうかは正直疑問です。

酸化機構に途中で必要な回路をTCA回路やクレブス回路と呼ぶのですが、別名でクエン酸回路とも呼びます。

このことからクエン酸を摂取すると、酸化機構に必要なクエン酸回路が活性化すると聞いたことがあります。

これは本当なのでしょうか?

・摂取して本当に回路が活性化するのであれば、基質(物質が他の物質に変化する際に必要なもの)が足りなくなり逆に回路が機能しなくなる可能性は?

・クエン酸回路というのは糖質や脂質が分解されていけば必ずできてくるもの

・基質がたりなく、クエン酸回路がうまく働かず、ミトコンドリアの機能が低下するというのは否定されている。

このことから、クエン酸を摂取してもクエン酸回路が活性化することはないと思います。

もちろんクエン酸は糖質の代謝に関係はしてくるとは思います。

※安静にしている時の疲労に乳酸は関係ない。クエン酸が疲労物質を除去して疲労を抑えるということはありえない

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA