こんにちは!
トレーナー育成講師の井上裕司です。
今回は、「肝臓」の働きと、肝臓を労わる方法についてお話していきます。
肝臓と聞くと「お酒を分解する臓器」というイメージが強いかもしれませんが、実はそれだけではありません。
肝臓は500以上の働きを持つ、まさに“人体の司令塔”ともいえる重要な臓器です。

肝臓の主な5つの働き
その中でも特に重要な働きを、5つに絞ってご紹介します。
① 代謝
食事で摂った栄養素を、体内で使いやすい形に変換する役割を担っています。
② 解毒
アルコールや食品添加物、薬などの有害物質を分解し無毒化します。まさに「体のフィルター」ですね。
③ 胆汁の分泌
脂質の消化を助ける胆汁(たんじゅう)を分泌します。脂っこい食事に対応するために欠かせません。
④ たんぱく質の合成
アミノ酸から再びたんぱく質を合成し、代謝に必要な酵素やホルモンの材料をつくります。
⑤ 血液のコントロール
血液の質や循環をコントロールしています。
肝臓が疲れて機能低下を起こすと、全身のだるさや疲労感が強くなります。
肝臓が疲れると「肝疲労」に
このように大切な働きを担う肝臓ですが、疲弊した状態のことを「肝疲労」といいます。
疲労肝になると、次のような影響が現れやすくなります:
・慢性的な疲れやすさ
・体の冷え
・肌荒れや白髪、抜け毛
・睡眠の質の低下
・イライラや気分の不安定
これらは肝臓の機能低下のサインかもしれません。
肝臓の特徴
肝臓は最も温度が高い臓器といわれています。
この温まった血液が全身をめぐることで、体温維持や代謝にも貢献しています。
しかし、肝臓が疲れて温度が下がると、「冷えた血液」が体中に流れるようになります。
この状態が続くと、
・体が冷える
・免疫力が低下する
・病気のリスクが高まる(特にがん細胞は低温で増殖しやすい)
といった問題が生じてきます。
また、肝臓は「沈黙の臓器」とも呼ばれ、ダメージを受けても自覚症状が出にくいのが特徴です。
不調を感じたときにはすでにかなり深刻な状態ということも少なくありません。
肝臓が疲れる原因
肝臓を疲れさせてしまう主な原因はこちら:
飲酒
暴飲暴食・肥満
睡眠不足
ストレス
薬やサプリメントの多用
食品添加物の過剰摂取
喫煙
無理なダイエット
特に飲酒と過食、睡眠不足は要注意です。
一度の負担でも蓄積されるため、毎日の生活習慣が肝臓の状態を左右します。
肝疲労のサイン(セルフチェック)
こんな症状が続いていたら、肝臓が疲れているかもしれません。
✅ 疲れやすい
✅ だるさが抜けない
✅ 食欲がわかない
✅ お酒が弱くなった・美味しく感じなくなった
✅ 不眠、冷え、イライラ
✅ 肌荒れ・白髪・抜け毛
✅ 目の下のクマが目立つ
特に注目してほしいのは、「冷え」と「頭髪の変化」です。
肝臓と髪の毛の意外な関係
実は、髪の毛は生命維持において優先順位が低い部位。
肝臓が疲れてくると、まず心臓や脳など重要な臓器に血液を優先的に送ります。
結果として、毛根まで栄養が届かず、抜け毛や白髪が増えるということが起きるのです。
肝臓ケアの第一歩は「知ること」
肝臓は、健康や美容に直結する非常に大切な臓器です。
沈黙の臓器だからこそ、普段からの予防がすべて。
肝疲労になってしまう前に、できるだけ生活習慣を整えて、肝臓をしっかり労ってあげましょう。
✍️ まとめ|肝臓を元気に保つために
・肝臓は「代謝・解毒・消化・合成・血液コントロール」など500以上の働きがある
・疲労肝になると、全身の不調や老化が加速
・飲酒・食べすぎ・睡眠不足・ストレスが主な原因
・冷えや白髪・抜け毛も肝臓と関係がある
肝臓は症状が出づらい臓器だからこそ、日常からのケアが大切
※本記事は、新R25に掲載された実績を持ち、トレーナー養成スクールの講師としても活動する井上裕司が監修しています。
健康・栄養・トレーニングに関する一般的な情報提供を目的としており、医療上の診断や治療を目的としたものではありません。
体調や症状に不安がある方は、必ず医師や専門の医療機関にご相談ください。
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