こんにちは!
トレーナー育成講師の井上裕司です。
~コーヒーとダイエットの関係とは?~
「コーヒーはダイエットに良い」といった話を耳にしたことがある方もいるかもしれません。
実際に、コーヒーに含まれる成分の一部には、代謝や体脂肪に関わる作用が報告されています。
ただし、その効果は個人差があり、飲み方や生活習慣によっても変わる可能性があります。
本記事では、コーヒーに関する研究を参考にしながら、健康管理の一環としての活用法をご紹介します。

1. コーヒーに含まれる成分とその特徴
▶️ カフェインと代謝
カフェインには交感神経を刺激する働きがあり、これにより一時的にエネルギー消費が高まることが知られています。
ある研究では、カフェインの摂取によって安静時の代謝が平均約11%高まったという結果も報告されています(Acheson et al., 1980)。
▶️ 脂肪分解酵素の活性化
カフェインは「ホルモン感受性リパーゼ」と呼ばれる酵素の活性をサポートする可能性があり、運動前に摂取することで脂肪のエネルギー利用が促進されやすいという見解もあります。
▶️ 一時的な食欲抑制
中枢神経への刺激によって、カフェインが一時的に食欲を抑える作用があるという報告も存在します。ただし、その効果は限定的で、長期的な食事制限をもたらすほどのものではありません。
2. コーヒーを取り入れる際のポイント
✅ 無糖・ブラックがおすすめ
健康管理を意識する方には、砂糖やミルクを加えないブラックコーヒーが選ばれることが多いです。加糖タイプは1杯で50~100kcal以上になることもあり、摂取エネルギーが増える可能性があります。
✅ 運動の30分前が目安
カフェインの血中濃度が最も高まるのは摂取後30〜60分とされており、適度な有酸素運動の前に取り入れることで、運動中のエネルギー利用効率が向上する可能性があります。
✅ 食後の摂取も一案
一部の研究では、食後にコーヒーを摂ることで血糖の上昇が緩やかになる可能性が示唆されています。ただし、個人の体質や健康状態によっては異なる反応があるため、過度な期待は避けましょう。
3. 注意したい点
⚠️ カフェインの摂りすぎに注意
一般的に、1日あたり400mg(コーヒー約3〜4杯程度)までが適量の目安とされています(※個人差あり)。
過剰な摂取は以下のような不調につながることがあります:
- 睡眠の質の低下
- 胃への刺激(胃酸分泌の増加)
- 利尿作用による水分不足
⚠️ 空腹時は避けた方がよい場合も
特に朝の空腹時などに飲むと、胃が荒れやすいという声もあります。体質や体調に応じて、軽食や食事と一緒に摂る方法を検討するのも一案です。
⚠️ コーヒーに頼りすぎないこと
コーヒーを取り入れること自体が減量を保証するものではありません。適切な食事や運動を基本とし、その補助的な役割として考えることが大切です。
4. カフェインレス(デカフェ)はどうなの?
デカフェにはカフェインがほとんど含まれていませんが、コーヒー本来の香りやクロロゲン酸などの抗酸化成分は含まれています。脂肪燃焼を目的とする場合は効果が限定的かもしれませんが、美容や健康管理目的で選ばれることもあります。
5. まとめ
コーヒーは、正しい知識と使い方によって、健康的なライフスタイルをサポートする可能性があります。
以下のポイントを意識してみましょう:
- ブラックで飲む(砂糖・ミルクは控えめに)
- 運動前に摂ると効率的な場合も
- 1日3〜4杯程度までに
- 空腹時は避けるのが無難
健康維持や体づくりのサポートアイテムとして、無理のない範囲で取り入れてみてください。
※本記事の内容は一般的な情報をもとにしており、医療的アドバイスを目的とするものではありません。健康状態に不安がある方は、医師や専門家にご相談ください。
コメント
一日3~4杯まで許容なのは初めて知れて大変勉強になりました。目安にします。